千葉県匝瑳市にあるSさんの家は、日本の伝統工法「真壁造り」で建てられた、どこか懐かしさも感じられる和モダンな住まい。家の構造材である柱や梁が室内に露出しており、木の温もりを存分に感じられる空間が広がっている。なぜこのような個性あふれるマイホームが実現したのか？家づくりへのこだわりや工務店との出会いについて伺った。

Sさんご夫婦が家を建てようと決意したのは4年前。きっかけはお子さんが生まれたことだったという。
「家を建てるかずっと悩んでいたのですが、なかなか決断できなくて…。子どもが生まれて、いよいよ決断に至りました。当時は2DKの賃貸アパートに住んでいたのですが、新築での住宅ローンを試算してもらったところ、そのときの家賃と同じくらいの負担で。だったら家を買ったほうがいいかなと」

住宅展示場を何ヶ所も見て回ったが、なかなかしっくりする工務店に出会えなかったSさん。そんなとき折り込み広告でサイエンスホームの完成見学会があると知り、足を運んだ。
「決め手は木の温もりです。他の会社ではなかなかこんな雰囲気は出せませんよね。理想の和モダンの内装を叶えるのにぴったりのデザインだと思い、サイエンスホーム一筋で家づくりを進めることにしました」

まずスタートしたのは土地探し。サイエンスホームからの土地情報が役に立ったという。
「希望のエリアがあったのですが、価格が高くて…。そんななかでサイエンスホームさんにお値打ちの土地の情報を教えてもらえて助かりました」サイエンスホームには規格住宅もあるが、施主の8割が注文住宅を選ぶ。Sさんも注文住宅を選び、相談から契約まで3ヶ月をかけたという。担当の林さんから丁寧なヒアリングを受け、何度も図面を書き直してもらいながら、理想のプランに近づけていった。「担当の林さんはこれまでに100軒以上の家を手掛けているそうです。暮らしの知識が豊富なので、目からうろこのアイディアをたくさんいただけました。たとえば玄関につけた手すりも、その一つです。靴を履くときに壁を触ると汚れてしまうし、不安定だから…と提案してもらいました。採用するか迷いましたが、実際に暮らしてみて＜あってよかったな＞と実感しています。最終的には僕たちの決断を尊重してくださるので、本当に納得のいく家づくりができました」

「家づくりのこだわりは＜みんなが使っていない資材を使う＞ということでした。たとえば柱は、このエリア初のブラックを採用しました。他のインテリアとの対比がきれいで、写真映えもするので気に入っています。すべて黒にすると重くなってしまうので、大黒柱や階段の踏板はあえて塗らずに抜け感を出しています」

奥様のこだわりは、表裏に違う反物をあしらったレトロなドア。サイエンスホームのオリジナル建具「京ドア・濱ドア」だ。スリットに入った西陣織や友禅染めなど日本の伝統的な織物・染物が、住まいを華やかに彩る。
「家づくりについて夫婦で揉める…なんて話も聞きますが、うちは夫婦でこの雰囲気が好きなので一切揉めることはありませんでした。他にも希望のペレットストーブを入れてもらうなど、私たちのわがままを嫌な顔ひとつせずに叶えようとがんばってくださって、林さんには本当に感謝です」

マイホームの引き渡しから9ヶ月。以前の賃貸アパートとは比べものにならない、高い住宅性能を実感しているという。
「アパートでは寝る前にストーブを消したら、1時間後にはもう寒くて…。この家では朝起きるまで寒いと感じたことがないんですよ。下の子が生後6か月とまだ小さいので、いつも快適な室温をキープできて安心です。広くて子どもはのびのびと遊べるし、妻はゆとりあるキッチンで料理ができる。ゆったり暮らせて、家族の絆が深まるような気がしています」

家は完成したが、工務店との関係はこれで終わりではないという。「家はまだまだ発展途上。これからも子どもとキャッチボールできるようなお庭など、たくさん手を加えながら暮らしていきたいんです。サイエンスホームさんと二人三脚で、理想の家づくりをしていければと思っています」